平成15年度(第1期)事業報告書(平成16年4月1日〜平成16年5月31日) |
特定非営利活動法人 みえきた市民活動センター
理事長 郷司房夫
【1】事業の方針
「定款第20条 総会の権能(4)事業の方針の承認」にもとづき、平成15年12月17日の設立総会で承認された事業の方針にそって、第一期の事業を計画、実施した。
- 市民活動団体に必要な応援事業を中心に展開する。
- 第二期の事業計画をすみやかに行うため、必要な運営費確保の手法を確立する。
- 平成の町割会、市民活動共同センター、みえきた市民活動センター、まちのファンクラブと 続けてきた活動での有形無形の資源を検証し、当法人へのすみやかな移行を図り、法人の経営基盤を強化する。
【2】活動の前提状況
任意団体であるみえきた市民活動センターから法人としてのみえきた市民活動センターへの移行については、有形・無形財産の寄附・貸し付け等の整理を行い、継承する事業の検証・選別を行って、センター(以下センター)としての活動を停滞させることなく、すみやかに分離・区別を行う必要があった。
一方で、2003年12月のいなべ市の合併など、桑名・員弁地域の行政区分の変更にともなう「人・情報・もの・資金・サービス」のうごき・流れの変化に対応し、同地域唯一のNPO方にもとづく17分野を網羅する中間支援組織としてのポジションを明確にし、地域での認知を広げていくことが必要な状況にあった。
市民活動の認知ということで言えば、地域でのNPOに関する基本的な理解が一定範囲にとどまっている状況であり、また、地域差もあるので、その状況改善にとり組む必要があった。
また、センターの活動財源について、法人化に伴う税金等の支出増に対応する資金も含め、本格的な活動を行う平成16年度の財源のめどを立てる必要があった。
【3】事業計画
センター事務局としての基本機能の他、平成15年12月17日の設立総会で承認された事業計画と、「定款第29条 理事会の権能(2)事業計画の承認および変更」にもとづき、平成16年4月13日、5月26日の理事会により確認された以下の事業について、具体的な取り組みをすることとし、その達成にとり組んだ。
<設立総会で承認した事業計画と理事会で承認した事業計画>
- センターとしての基本機能の充実
- 諸会議の開催
- 法人設立記念事業
- 各種助成金への応募等、助成金の獲得への対応を行う
- 平成16年度(第2期 平成16年6月1日〜平成17年5月31日)の活動に向けての対応
- 桑名市まちづくり活動補助金
- 協働アドバイザー講座
- 桑名市NPOニュース
- 桑名市のIT講習会委託事業
- 桑員まちのお宝キット夏編
- センターの移転
- 平成16年度にやってみたい事業について、MLで提案していく。
- 事業
- まちのさまざまな課題の調査研究事業
- これまでの活動で蓄積された「まちの課題」の整理と報告の作成
- その解決のための事業
- 国・県・市町村が主管する、都市計画・地域の構想等での意見を述べる場への参画機会を模索する
- まちのさまざまな課題を解決しようとしている市民活動の調査研究事業
- これまでの活動で蓄積された「団体の課題」の整理と報告の作成
- その市民活動への応援事業
- 市民活動団体の情報拠点の確立・運営
- 市民活動の情報発信事業としてホームページの運営、月一回の情報誌の発行
まちのかわら版の発行、ホームページへの情報掲載 - 個別の団体の運営を支援するため、貸し共同事務所の運営、事務局運営の引き受け、ML・サーバーの提供等
- その市民活動を行いやすい環境の調査研究事業
- これまでの活動で蓄積された「環境づくり施策」の整理と報告の作成
- その市民活動を行いやすい環境づくり事業
- 会員の拡大および協賛団体の拡充
- 市民活動・NPOへの理解をひろげていく活動を行う
- まちのさまざまな課題の調査研究事業
【4】事業報告
- センターとしての基本機能の充実
第一期が2ヶ月間ということもあり、基本的な機能を落ちなく立ち上げることを心がけた。もともと任意団体としてのみえきた市民活動センターの実績があるので、事務所契約・事務局体制等を引き継ぐことで、センターの基本機能の立ち上げは円滑におこなうことができた。- 諸会議の開催
期間中、1回の総会と、2回の理事会を開催した。
● 平成15年度 (第一期) 第1回理事会
日時:2004年4月13日(火) 午後8時から午後10時30分まで
場所:みえきた市民活動センター
出席:[理事10名、評議員1名]
<報告事項>- 法人登記および法人設立に伴う諸手続の件
- 旧みえきたについて
<協議・審議事項>
- 法人設立記念事業について
- 市民活動・NPOへの理解をひろげていく活動について
- 桑名市まちづくり活動補助金について
- 協働アドバイザー講座について
- まちのかわら版について
- ホームページについて
- 桑名市NPOニュースについて
- 桑名市のIT講習会委託事業について
- 桑員まちのお宝キット夏編 について
- 各種助成金への応募
- 国際草の根交流サミットについて
- 平成16年度にやってみたい事業について、MLで提案していく。
- その他
● 平成15年度(第1期)第1回臨時総会 議事録
日時:平成16年5月26日(水)午後8時から8時30分
場所:特定非営利活動法人みえきた市民活動センター会議室
出席者:9名[会員9名、内監事1名]
<審議事項>
第一号議案 平成16年度(第2期)の事業の方針の確認について
● 平成15年度(第1期)第2回理事会
日時:平成16年5月26日(水)午後8時30分から10時
場所:特定非営利活動法人みえきた市民活動センター会議室
出席:理事:10名、監事1名、 オブザーバー:評議員1名
<報告事項>- 平成15年度の事業の実施状況について
- 平成15年度の収支決算について
- 三重環境県民会議の桑員地区の交流会への参加について
<協議・審議事項>
- まちのかわらばんについて
- 事務局を引き受けている団体について
- 桑名市NPOニュースの受託について
- 桑名市「平成16年度パソコン講習会」の受託について
- 協働コーディネート講座について
- NPO講座について
- その他の収入について
- 以下のことについて継続審議とする
まちのファンクラブの事業支援は6月のまちファンの総会待ちになる。
ホームページの活用・レイアウトなど - センターの移転について
- その他
- 法人設立記念事業
4月28日、午後6時より10時まで、桑名市播磨西の喫茶ムーンチャイルドにて、法人設立記念パーティを実施した。参加者は25名。内訳は、民間市民活動団体関係者23名、行政関係者2名だった。この事業を実施したことで、桑名市・員弁地域での、分野を越えた中間支援の特定非営利活動法人として、その存在をアピールすることができた。 - 各種助成金への応募等、助成金の獲得への対応を行う
シーズのホームページ等を、随時検索し、等団体の主旨目的に添った助成制度を探したが、時期、対象等でぴったりとしたものを探し出せず、今期は応募しなかった。 - 平成16年度(第2期
平成16年6月1日〜平成17年5月31日)の活動に向けての対応
第1期は二ヶ月間ということもあり、第2期の事業実施をふまえ、以下の事項について是非を検討し、今期中にも申請等の対応が必要なものについては対応した。その結果、(3)と(4)について、桑名市との委託契約を結ぶことになった。また(1)については申請しないこととした。- )桑名市まちづくり活動補助金
- )協働コーディネート講座
- 桑名市NPOニュース
- 桑名市のIT講習会委託事業
- 桑員まちのお宝キット夏編
- センターの移転
- NPO講座の実施について
- 平成16年度にやってみたい事業について、MLで提案していく。
- 諸会議の開催
- 事業
- まちのさまざまな課題の調査研究事業
- これまでの活動で蓄積された「まちの課題」の整理と報告の作成
前年度の市民活動団体調査の結果をふまえ、NPOという言葉を知っている人たちはかなりの数になると思われるが、「NPOとは何か」「ボランティア団体とどう違うのか?」「非営利と言いながらお金を受け取っていいの?」など、NPOに対する一般的な理解がまだまだ進んでいないことを、あらためて認識した。また、そのような認識不足からくる風聞被害の事例に行きあたった。2003年6月および9月における桑名市市議会でのNPOに関するやりとりでは、あきらかな調査不足からくる発言があり、簡単な調査によりいくつもの反証を入手した。この認識不足からくるさまざまな齟齬について、調査の必要性を痛感したにとどまった。
- これまでの活動で蓄積された「まちの課題」の整理と報告の作成
- その解決のための事業
- 国・県・市町村が主管する、都市計画・地域の構想等での意見を述べる場への参画機会を模索する
桑名市行政改革推進委員会に委員を輩出し、行政改革の項目における「協働の推進」について、さまざまな提言を盛り込んだ。また、向後3年の内に市民活動支援センターを設置するようアクションプランに盛り込んだ。
- 国・県・市町村が主管する、都市計画・地域の構想等での意見を述べる場への参画機会を模索する
- まちのさまざまな課題を解決しようとしている市民活動の調査研究事業
- これまでの活動で蓄積された「団体の課題」の整理と報告の作成
みえきた市民活動センターが平成15年度に実施した、市民活動団体調査の一覧が年度末にホームページに掲載されていたが、4月5日にNPO法の活動分野による検索区分を整理統一し、団体情報の検索をより容易にした。
- これまでの活動で蓄積された「団体の課題」の整理と報告の作成
- その市民活動への応援事業
- 市民活動団体の情報拠点の確立・運営
任意団体であるみえきた市民活動センターから、桑名市中央町にあるセンターを引き継ぎ、市民活動情報拠点として運営した。 - 市民活動の情報発信事業としてホームページの運営、月一回の情報誌の発行
同様に、「まちのかわら版」の発行および「ホームページへの情報掲載」事業を引き継いだ。「まちのかわら版」については、4月と5月の2回、それぞれ5000部を発行し、桑名・員弁地域で100カ所以上で据え置きしていただいた。また、そのインターネット版を作成し、ホームページに掲載した。 - 個別の団体の運営を支援するため、貸し共同事務所の運営、事務局運営の引き受け、ML・サーバーの提供等
同様に、貸し共同事務所の運営、事務局運営の引き受け、ML・サーバーの提供等の事業を引き継いだ。
具体的には、事務局を引き受けているのは3団体、共同事務所は5団体、MLの提供は4団体、ホームページの提供は3団体であった。
- 市民活動団体の情報拠点の確立・運営
- その市民活動を行いやすい環境の調査研究事業
- これまでの活動で蓄積された「環境づくり施策」の整理と報告の作成
残念ながら施策の整理および体系化にとり組む余裕はなく、漠然とした認識の元で個別の対応を模索するにとどまった。
- これまでの活動で蓄積された「環境づくり施策」の整理と報告の作成
- その市民活動を行いやすい環境づくり事業
- 会員の拡大および協賛団体の拡充
残念ながら、会員の拡大はできなかった。ただ、5月24日、北勢県民局桑名庁舎で開かれた、三重環境県民会議の桑員地区の交流会議に事務局長が出席し、情報提供組織として活動状況を発表し、団体の活動への理解を求めた。 - 市民活動・NPOへの理解をひろげていく活動を行う
「協働の推進」について、協働コーディネート講座、「NPOの基本的な理解」についてNPO講座を、第2期におこなうことで検討を進めた。また、桑名市のNPOニュースや三重県の市民活動ボランティアニュースなどの情報誌を通じて、基本的な理解が進む情報提供をおこなうことで検討を進めた。三重県の市民活動ボランティアニュースでは、地域からの情報として、2本の記事を掲載していただいた。
<参考>任意団体 みえきた市民活動センターの平成15年度の活動案内
- 市民活動団体の調査・研究事業
平成15年度、私たちは桑名市の補助を受けて、桑名市内200ほどの団体に対し、アンケート調査を行っています。その団体が解決しようとしている「まちの課題」を発見し、「市民の自由な社会貢献活動」を行いやすい環境づくり施策を見いだしていきます。 - 市民活動団体への応援事業
個別の団体の運営を支援するため、民間の市民活動の拠点を設立運営し、市民活動団体の事務局を受託しています(まちの博物館、まちのファンクラブ)。また、市民活動団体の共同事務所を提供しています(ふらっとホーム・クリエイターズ、市民ガーデンティルス、ITサポート三重北、ひと・まち・未来ワーク)。また、メーリングリスト、ホームページサーバーを提供しています(みえ市民活動ネットワーク、桑員エコリーグ)。 - 市民活動を行いやすい環境づくり事業
平成15年度、私たちは三重県遊技業組合の助成を受けて、「まちのかわらばん」の発行事業を行っています。毎月一回、B5版12ページ〜16ページの情報紙を、3000〜5000部印刷し、桑名・員弁地域のいろいろなところに配布しています。
これらの成果として、市民活動団体調査、NPOニュースの発行、協働講座、まちの博物館、三重県への協働事業の市民提案、毎月一回のまちづくり巡回交流会、こだわり農産物のお歳暮キット、などがこの地域で実現しました。市民自身が自分たちで自分たちのまちをつくるために必要な生きたネットワークに育っています。
- 会員の拡大および協賛団体の拡充
- まちのさまざまな課題の調査研究事業