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みえきた市民活動センターの活動内容

平成19年度(第5期)事業報告書(平成19年6月1日より平成20年5月31日まで)

【1】 全体の概要

【2】 運営について

1.諸会議の開催状況
2.財政の状況について
3.事業・会務・事務局等の運営全般について
4.機器の更新等について

【3】 個別の事業について

1.主として、まちの課題の発見と解決に向かって行う事業
−(1) まちのさまざまな課題の調査研究事業
−(2) その解決のための事業

1-(2)-1「桑名市都市計画マスタープランづくり」などへの会員の参加(〜08/3)
1-(2)-2「桑名市市民活動支援センター」への登録団体化(07/8)
1-(2)-3「三重県NPO室のデータバンク調査」への協力と提言(〜08/2)
1-(2)-4「三重県NPO等からの協働事業提案」への参画(〜08/3)
1-(2)-5「三重県の中間支援センターの目指すべきあり方の研究」への参画
1-(2)-6「三重県中間支援センター交流会」への参加

2.主として市民活動団体に対して行う事業
−(3) まちのさまざまな課題を解決しようとしている市民活動の調査研究事業
−(4) その市民活動への応援事業

2-(4)-1「桑員まちのファンクラブ」への支援事業(通年)
2-(4)-2「桑員まちかど博物館」への支援事業(〜08/3)
2-(4)-3「みえ市民活動ネットワーク」への支援事業(〜07/6)
2-(4)-4 機器貸出事業(通年)

3.主として、不特定多数の市民に向かって行う事業
−(5) その市民活動を行いやすい環境の調査研究事業
−(6) その市民活動を行いやすい環境づくり事業

3-(6)-1 まちのかわら版ITによる市民活動情報の提供(08/1〜)
3-(6)-2 ホームページ、インターネットによる市民活動情報の提供(通年)
3-(6)-3 くわな市民大学市民学科(市民提案講座)への応募
「市民社会論−NPOとまちづくり−」講座の実施




【1】 全体の概要

 特定非営利活動法人 みえきた市民活動センターは、平成16年4月法人登記をして設立しました。決算期の関係で第1期は2ヶ月であり、今期(第5期)は実質的にまる4年が終了する時期になります。また今期は、設立から第4期までつとめた郷司理事長にかわり服部理事が理事長ついた最初の年になります。それまでの共同事務所を閉鎖して事務局を移転し、まちのかわら版(ペパー版)の発行を延期し、転送電話を活用して常駐スタッフを取りやめて、身軽になってから最初の1年にあたりました。それだけに、今後の当会のあらたな方向性を模索する年になりました。

それをふまえて、定款第二十条に添って総会で定めた事業の方針は、「1.市民活動の支援を中心に事業を行う」「2.会員の提案を事業の形にしていく」「3.低コストの運営を行う」ということでした。理事会ではこれを受けて当期の事業を計画しました。もちろん個別の方針を単独に事業に対応させるというのではなく、それぞれの事業で複数の方針を反映して取り組むようにしました。また、人事についても理事長以外の役員変更はなく、前理事長も直前理事長として理事にとどまり、監事についても変更はありませんでした。

その中で、まず(方針1)「市民活動の支援を中心に事業を行う」については、年度途中からホームページを一新し、市民活動団体の紹介を主な目的としたインタビュー形式の音声ファイルによる、まちのかわら版ITを毎月一回、5号まで発行しました。また、「桑員まちのファンクラブ」への支援事業を継続して行いました。

次に、(方針2)「会員の提案を事業の形にしていく」については、桑名市教育委員会生涯学習課が主催するくわな市民大学 市民学科(市民提案講座)に応募し、「市民社会論−NPOとまちづくり−」という講座を7回に渡って桑名市内で実施しました。

 また、(方針3)「低コストの運営を行う」については、特に大きな支出を発生させることなく、残った継続事業のうち、08/3/31「桑員まちかど博物館」と07/6/29「みえ市民活動ネットワーク」への応援事業を期中に撤収しました。また、設立期よりの借入金を、寄付という形ですが一部精算することができました。

 その他に、三重県や桑名市、NPOなどが行う意見交換等に積極的に関わり発言していきました。桑名市関係では、「桑名市都市計画マスタープランづくり」などへの会員の参加、桑名市市民活動支援センターの開設にともなう新たな登録、三重県関係としては、「三重県NPO等からの協働事業提案」、「三重県の中間支援センターの目指すべきあり方の研究」への委員派遣、「三重県NPO室のデータバンク調査」への提案、「三重県中間支援団体交流会への参加」などです。

 以上のことから、「財政・事業・事務局」と身軽になったことをふまえ、あらたな取り組みに向けて、多くの人たちとの意見交換を中心に展開した期となりました。

【2】 運営について

1.諸会議の開催状況
  
  期間中、1回の総会と5回の理事会、その他必要に応じて個別の会議を開催しました。

[総会]

○平成19年度第1回総会
日時:平成19年6月19日 午後7時から8時10分
場所:Cafe´ de BENIYA(桑名市桑栄町1−2サンファーレ北館2F)
出席者:正会員11名、監事1名

第一号議案 平成18年度事業報告案の承認の件
第二号議案 平成18年度決算案の承認の件
第三号議案 事務所移転の件
第四号議案 平成19年7月25日から2年間の役員(理事・監事)選出の件
第五号議案 理事長予定者、副理事長予定者の承認
第六号議案 平成19年度事業の方針の件 他

[理事会]

○平成19年度第1回理事会
日時:平成19年6月19日 午後7時30分から8時50分
場所:Cafe´ de BENIYA(桑名市桑栄町1−2サンファーレ北館2F)
出席者:理事10名(内書面出席1名)、監事1名

<審議事項>
第1号議案 理事長予定者、副理事長予定者の選出の件 他

○平成19年度第2回理事会
日時:平成19年8月10日(金)午後7時から8時45分
場所:サロンドべにや
出席者:理事7名(内書面出席1名)、監事1名

<協議・審議事項>
第1号議案 桑名市市民活動支援センターへの対応について 他

○平成19年度第3回理事会
日時:平成19年10月1日(月)午後7時30分から8時15分
場所:くわなサンファーレ二回談話スペース
出席者:理事7名(内書面出席2名)、監事1名

<審議事項>
第1号議案 三重県NPO室のデータバンク調査について 他

○平成19年度第4回理事会
日時:平成19年12月12日(水)午後7時30分から9時
場所:桑名市内 八百勇
出席者:理事6名(内書面出席2名)、監事1名

<審議事項>
第1号議案 ホームページへの理事の名前の掲載について 他

○平成19年度第5回理事会
日時:平成20年5月27日(火)午後7時30分から9時30分
場所:桑名市内 郷司 邸
出席者:理事7名、監事1名

<審議事項>
第1号議案 総会の開催について 他

2.財政の状況について

今年度は、大きな収入・支出が発生する特別の事業・事由もなく、また、会員の増減もありませんでした。これらから、当会の収入額は会費+寄付金で60万円弱程度であり、対応する支出額は年間20万円弱程度でした。それを受けて、70万円ほどあった借入金を30万円ほど消却し、これについては寄付金でまかないました。以上のことから、全般として身軽になった結果として、財政の状況は改善されました。

3.事業・会務・事務局等の運営全般について

 共同事務所、各種支援事業、事務局、まちのかわら版(ペパー版)などが前期末でほとんど整理されており、事務局の常駐スタッフも取りやめたことから、業務運営はたいへんシンプルになりました。したがって会務・事務について円滑に行われ、事業も講座とホームページの作業のみということから、運営全般について特段の記入事項は発生しませんでした。

4.機器の更新等について

 前期でほとんどが処理されているため、今期は特記事項はありませんでした。

【3】 個別の事業について

1.主として、まちの課題の発見と解決に向かって行う事業
−(1) まちのさまざまな課題の調査研究事業
−(2) その解決のための事業

1-(2)-1「桑名市都市計画マスタープランづくり」などへの会員の参加(〜08/3)

 合併による桑名市の新総合計画の策定にともない、「桑名市都市計画マスタープランづくり」および「みどりの基本計画づくり」に複数のメンバーが参加し、それぞれの立場から意見を述べました。

1-(2)-2「桑名市市民活動支援センター」への登録団体化(07/8)

 平成19年8月23日に開所した桑名市市民活動支援センターの開所式に参加し、団体として登録しました。市民活動団体に対する基本的なサービス(会議室、印刷、市民活動関連情報の収集・提供など)の担い手として同センターを位置づけ、民間としての一定の距離をたもち、同センターの活動と市民活動の新たな担い手の登場・活躍を見守っていくことにしました。

1-(2)-3「三重県NPO室のデータバンク調査」への協力と提言(〜08/2)

   同調査についての三重県NPO室の提案は、各地域の官民の中間支援団体や社協などが名簿を提供して推薦するしくみでした。この方法だと名簿搭載団体への信用を保証することになりますが、当会としてはその選別をすることはむずかしいので、ホームページ等から調査対象にしてほしい旨自己申請できるしくみを提案し、そのシステムを地域の団体にインフォーメーションするという協力にとどめました。

1-(2)-4「三重県NPO等からの協働事業提案」への参画(〜08/3)

 三重県NPO室が行う「三重県NPO等からの協働事業提案」事業に、昨期末からの継続として、当会よりサポート委員を出し、協働事業・研究提案の審査や同事業のシステムの見直しなどに参画しました。

1-(2)-5「三重県の中間支援センターの目指すべきあり方の研究」への参画

   平成19年度三重県NPO等からの協働事業研究提案で提案された、「三重県の中間支援センターの目指すべきあり方の研究」事業に対し、当会より委員を出し、その検討に加わりました。三重県では、09年度よりアスト津にある県民センターの指定管理者制度導入のうごきがあり、それに先立つ民と官による「センターのあるべき姿」の検討という理解でした。

1-(2)-6「三重県中間支援センター交流会」への参加

   平成20年1月8日15:00〜17:30まで、みえ県民交流センター交流スペースにて、三重県中間支援センターの交流会が開催されました。この会は定期的に開催されていますが、当会としてはその時々の内容によっては参加しています。今回は、「三重県の中核となる中間支援組織の目指す姿(案)」の検討がありました。また、16:30からは参加者の紹介と各センターの動き、アピールタイムでした。

2.主として市民活動団体に対して行う事業
−(3) まちのさまざまな課題を解決しようとしている市民活動の調査研究事業
−(4) その市民活動への応援事業

2-(4)-1「桑員まちのファンクラブ」への支援事業(通年)

まちのファンクラブについては、事務局、メーリングリスト、ホームページを引き受け、継続して支援しました。ただし、事務局の設置場所については、当会の事務局とは別に、まちのファンクラブの代表幹事の事務所を事務局として設定していただきました。

 2-(4)-2「桑員まちかど博物館」への支援事業(〜08/3)

 桑員まちかど博物館については、ホームページの移行が完了するまでということでサーバーを提供していましたが、平成20年3月末で移行が完了し、サーバーの提供という支援を終了しました。

2-(4)-3「みえ市民活動ネットワーク」への支援事業(〜07/6)

三重県全域の市民活動に関心のある人たちのネットワーク「みえ市民活動ネットワーク」については、三重県全体をカバーする中間支援団体設立の検討もはじまったこともあり、残っていたメーリングリストの提供を、平成19年6月末で終了しました。

2-(4)-4 機器貸出事業(通年)

若干ですがテント等の貸し出しがありました。

3.主として、不特定多数の市民に向かって行う事業
−(5) その市民活動を行いやすい環境の調査研究事業
−(6) その市民活動を行いやすい環境づくり事業

3-(6)-1 まちのかわら版ITによる市民活動情報の提供(08/1〜)

前期末で「まちのかわら版(ペーパー版)」の発行を終了したのに伴い、ホームページを一新して、平成20年1月より、まちのかわら版ITを毎月1回発行しました。

これはホームページ上にデジタル音声ファイルを掲載し、インターネットラジオという形式でいつでも視聴者の都合のよいときにアクセスして聞けるというものです。桑員地域で活動している市民活動団体のキーマンへのインタビューを中心に構成し、紹介した団体数は当期末までに21団体になりました。文字情報とは違い、それらの団体で活動している人たちの息づかいを直接つたえていくことで、その団体へのボランティア希望者や活動への参加、寄付・資源の提供などを行う際の参考データとなっていくことを目的にしています。また、桑員地域の歴史を発見する連載なども掲載しました。

インタビューで紹介した21団体:「MCサポートセンターみっくみえ」「SAIYAIの会」「いなべ市レクリェーション協会」「環境学習サークルみえ」「知的障害者更正施設くわのみ」「OMエコショップまつだ」「コアラ文庫」「長島川をきれいにする会」「まちのファンクラブ」「多度桜の会」「いなべ子ども活動支援センター」「まごころケア桑員」「エンパワーメントみえ、子どもの虐待防止ネットワークみえ」「桑名ユネスコ協会」「はーぶ工房Together」「川原白滝棚田保存会」「みえきた市民活動センター」「農事組合法人うりぼう」「生ゴミリサイクル思考の会」「くわな子どもネット」「北勢線の魅力を探る会」

3-(6)-2 ホームページ、インターネットによる市民活動情報の提供(通年)

ホームページでは、まちのかわらばんITで紹介した市民活動団体のインタビュー一覧や市民活動団体へのリンク、「まちのファンクラブ」の情報などを掲載しました。これらを通じて、当地域の市民活動に関するより豊富な情報提供のホームページとしました。また、インターネットの電子メールを活用し、桑員地域の市民活動に関する情報などを全国に発信すると共に、全国の市民活動のうごきや助成金などの情報を桑員地域の人たちに発信しました。

3-(6)-3 くわな市民大学市民学科(市民提案講座)への応募
「市民社会論−NPOとまちづくり−」講座の実施

この講座は、『社会の変化や時代の状況を確認して、「まちづくり・市民活動・NPO・ボランティア」活動に取り組むためのステップ』として、『日本を代表するようなNPOの方たちの意見をふまえ、自分自身の考え方を整理する機会を提供する』ことを目的に、桑名市生涯学習課が募集した「くわな市民大学市民学科(市民提案講座)」へ応募し、その認定を受けて実施しました。
   
平成19年7月24日から12月4日までの間、平日の夜に合計7回講を行いました。参加者は7回でのべ51名でした。内容は、『NPO!? なんのため だれのため - 「NPOとまちづくり」現場からの本音トーク -』(時事通信社刊 2007年)をテキストとして、「新しい公」「個人と社会の関係」「法治と自治」「公共性」「市民社会」「企業の社会的責任」「NPOとまちづくり」「行政とまちづくり」をテーマに、毎回読後感想を交換するという形式で行いました。また、毎回の講座の内容について、桑員地域・三重県内・東海三県・全国という4種類の市民活動に関するメーリングリストと、受講希望者にメールで報告しましたので、テキストから触発された当地域の課題と市民活動の現状について広く発信できたと思っています。また、最終講で行った10例ほどの当地域での市民活動の報告は、当地域が抱える課題を多様に浮き彫りにできましたが、受講生おのおのが地域全体のありようについて感じていただけるところがあったのではないかと思います。

みえきた市民活動センター 〒511-0088 三重県桑名市南魚町86 TEL:0594-27-2700 FAX:0594-7-2733 E-mail:miekita@mie-kita.gr.jp