桑高百周年シリーズ36
学園も戦時体制一色に |
昭和15年(1940)、は神武天皇が即位して2600年になるという神話に基づき、国家を挙げて、紀元二千六百年祝賀行事が全国的に展開されました。そして日本のあらゆる組織が戦時体制に組み込まれました。中等学校も例外でなく、学業の傍ら農村や工場へ勤労奉仕に動員させられました。昭和18年から19年3月までの新聞から勤労奉仕の記事を列挙しますと(新聞名日付)、
春休みを献納して桑名高女仲よし部隊平田紡績へ勤労奉仕(伊勢03.25)桑名高女春休み返上生産増強、食糧増産、遺家族援護(朝日03.28)
桑名市立高女農耕作業に心身を練成矢田と八間通の空地で(朝日04.28)
県立桑名高女農業勤労奉仕隊を結成古浜村、伊曽島村へ(朝日06.15)
桑名高女芝浦製作所工場・諸戸タオル工場へ勤労奉仕(朝日07.28)
県立・市立高女、桑名中の勤労奉仕(伊勢08.03)
生産増強へ3万3千人炎暑と闘ふ青少年学徒報告隊桑名中学校など(朝日08.04)
汗に濡れて荷役奉仕桑中報国隊員ら真摯敢闘(伊勢08.19)
進んで1ヶ月を勤労奉仕桑中8君こそ決戦下の学徒(朝日09.02)
桑名中学授業時間を1時間早めて全校生徒が草刈(朝日09.08)
援農部隊桑名中員弁郡へ(伊勢11.06)
桑名市立高女矢田の農地に麥を蒔く(朝日11.13)
桑名高女生も奉仕東洋ベアリング○○工場で(朝日01.30)
注軍事秘密のため工場名は○○としている
農地改良に学徒隊繰出す桑名中学神田・多度両村、員弁町へ(朝日02.17)
学徒延3万人が応援に出勤暗渠排水工事桑名中学50名(朝日03.10)
そして昭和19年4月、通年動員となり、生徒たちは学校へ行かずに、工場へ出勤することになります。
桑高創立百週年記念誌『桑高百年』の編集が修了し、刊行の運びとなりました。この「桑高百周年シリーズ」も今回をもって修了とします。次の企画は現在検討中です。
なお、桑高創立百週年記念誌『桑高百年』は桑高卒業生だけでなく、どなたにでも、頒布します。ご希望の方は下記へ8000円(消費税・郵送料込み)お振込下さい。
振込み先ゆうちょ銀行振替口座00890−4−87537
加入者名桑名高校同窓会
振込み金額8000円
お問合せ先西羽晃(にしはあきら)
電話0594−21−0980
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