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連載 桑高百周年シリーズ 郷土史家 西羽晃(著)

桑高百周年シリーズ10
商工学校と青年訓練所

桑名高校とは結びつかないのですが、小学校を終えた男子のために、桑名町立の商工学校と青年訓練所が大正15年(1925)に出来ました。両方とも桑名町立第三尋常高等小学校(現立教小学校)に併設されました。

  商工学校 青年訓練所
目的 商業工業に関する知識技能を授ける
と共に国民生活に須要なる教育を
為すを以て目的とす
青年訓練所令に依り青年の心身を
鍛錬して国民たるの資質を
向上せしむるを以て目的とす
修業
年限
前期2年(尋常科卒業者)
後期2年(高等科卒業又は前期終了者)
研究科(後期卒業者)
4年(16歳以上17歳未満)
教科 修身・国語・数学・英語・商業・工業 修身・公民・教練・歴史・地理・国語
・数学・理科・商業・工業
授業
時間
19時から21時(夏期)
18時から20時(冬期)
月曜と木曜の19時から22時
授業料 1か月50銭
但し学校都合により全月休業または、
病気で全月欠席した場合は無料
無料

小学校を終えて、中等学校へ進学しない男子は夜間の商工学校へ行きます。これは通年制です。16歳になると青年訓練所へ行きます。これは週2回の夜間です。それを終えると20歳になり、徴兵検査を経て軍隊に入隊することになります。

商工学校では英語も教えていますが、研究科になって初めて会話・作文を教えています。

青年訓練所では公民・歴史・地理・理科が加わっていますが、特に力を入れているのは教練です。表には書きませんでしたが、年間授業総時間数200時間のうち100時間が教練ですから、軍隊生活に役立つことを教えたのでしょう。授業料も無料です。

桑名町以外の農村部では農業を主にした実業補習学校もありました。多くは農閑期を利用した学校です。

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