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連載 桑高百周年シリーズ 郷土史家 西羽晃(著)

桑高百周年シリーズ20
桑名中学校の修学旅行

大正15年(1926)、初めての修学旅行が実施され、4年生が大津・比叡山・京都・奈良へ4日間出かけています。翌年も同じコースでしたが、昭和3年(1928)には鎌倉・江ノ島・東京方面へ変わっています。6年には大阪・香川・広島に行きましたが、7年には再び関東地方になりました。この年は初日の5月19日夜に桑名を出て、翌日午前6時半に箱根強羅に着ました。箱根・鎌倉を見学の後、東京で宿泊。3日目、4日目は東京見学。5日目、日光を見学して伊香保にて宿泊。6日目は長野善光寺を拝観し、浅間温泉にて休憩の後に夜行列車で、5月25日朝7時20分、桑名駅へ無事帰着しました。

昭和7年までは東京での自由行動が組み込まれていましたが、8年になると、団体行動が増えて、東京では靖国神社・乃木邸に行くようになりました。9年になると、遊覧地の箱根は取りやめとなり、その代わりに横須賀へ行き、軍港ならびに戦艦三笠を見学するコースとなりました。他に放送局の見学が加わっています。

昭和11年は内地と満鮮との2組に分かれました。どちらも4月23日の出発ですが、内地組は京都(桃山御陵)、厳島神社、香椎神宮、箱崎神宮、大宰府、熊本、阿蘇山、別府と回り、5月1日に帰着しました。天皇に関係する所、蒙古襲来や西南の役に関する戦場などを見て回っています。

一方満鮮旅行は下関から関釜連絡線に乗り、釜山へ渡り、鉄道で京城(現ソウル)へ。南大門・朝鮮神宮・昌慶苑(博物館など)・朝鮮総督府など見学。次いで奉天(現瀋陽)・新京(現長春)・旅順で二百三高地など日露戦跡・大連のアカシヤ並木などを見学して、5月4日に帰着しました。殆どの生徒は初めての外地であり、見聞を広く深めました。その後14年まで満鮮旅行は実施されましたが、戦時体制のため15年から修学旅行そのものが中止となりました。なお満鮮旅行は県下では四日市商業学校が昭和13,14年に実施していますが、普通中学校では桑中だけが実施した大旅行です。

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