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連載 桑高百周年シリーズ 郷土史家 西羽晃(著)

桑高百周年シリーズ21
桑名中学校・桑名高校の校歌

桑名中学校の校歌

木曽揖斐の流のほとり
尾野山の岡の上高く
聳え立つ我等が母校


作詞 宮地 雄吉
作曲 早川弥左衛門
制定 昭和7年

桑名高校の校歌

揖斐木曽川に抱かれて(中略)
ここ尾野山の丘の上(中略)
母校よ桑名高等学校


作詞 窪田 空穂
作曲 信時 潔
制定 昭和26年

両校の校歌を並べてみますと、同じような言葉が並んでいます。偶然なのでしょうか。

他に言うべき言葉がないのでしょうか。高名な歌人・窪田空穂が盗作まがいに作ったとは思いたくありませんけど、平凡な詩だと思います。彼は現地を知らずに作詞したと思われます。もっとも私にとっては在校中から幾度も歌っており、卒業以来50年余経った今でも暗記している愛唱歌です。

桑名中学校の校歌を作詞したのは2代目校長である宮地雄吉(桑高百年シリーズ13参照)で、文人校長でした。作曲した早川弥左衛門は中央交響楽団の指揮者でした。

窪田空穂は文化功労者であり、歌人であり、国文学者であり、早稲田大学の教授でもありました。桑高2代目校長の伊達貫一郎が大学時代の恩師である窪田空穂に依頼したといわれています。作曲した信時潔は各地の校歌や社歌・団体歌を1000以上も作曲していますが、最も有名な作曲は、「海ゆかば」です。これは昭和12年にNHKの依頼で作られた曲で、国民歌謡として親しまれました。太平洋戦時中の県立桑名高女では卒業式の歌として歌われました。また戦時中は戦死者を悼む曲として使われましたので、戦意を鼓舞する曲として、戦後は嫌われました。なお信時自筆の桑高校歌楽譜が現存しています。

桑高校歌は平日の午後5時に桑高校庭で流されています。

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